ポポー

【保存版】ポポーの育て方まとめ!植え方~接木~剪定~収穫の方法は?

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ポポーの生産・販売を行っているファーム池の沢です!

この記事では、ポポーを育てたい方向けに、当農園で行っている以下の育成方法をまとめました!

・種から育てる方法
・苗木から育てる方法
・接木の方法
・植え付けの方法(苗・地植え)
・肥料のポイント
・人工授粉について
・剪定・摘果の方法
・収穫のポイント

ポポーの育て方については情報が少なく、私たちも何年もかけて試行錯誤して行ってきました。ポポーを育てたい皆様の参考になると嬉しいです。

 

ポポーの育て方【種から育てる】

種から育てると、実がなるまでに8~10年かかります。

種を選ぶ

・中くらいで厚みがある
・形が整っている

種まき

・3~4月ころ、園芸用ポット(直径12㎝くらいのもの)に種を蒔きます。
・胚を下にして植えます。
・種の頭が見えるように蒔き、深植えしないようにしましょう。
・朝・夕に水をあげます。(根が小さいときに乾燥すると育たないためです。)

種から芽が出たら

●種植えから約3ヶ月後に芽が出ます。

1~3年目は毎年、冬に一回り大きいポットに植え替えます。
春に粒の肥料を与えてください。
幼樹は紫外線に弱いので、日陰~半日陰に置きます。
苗の大きさの目安は以下の通りです。
1年目:高さ15㎝
2年目:高さ30㎝
3年目:高さ60㎝

●4~5年目に接ぎ木をします。

苗の太さが大人の小指ほどの太さになったら、良い品種を接ぎ木しましょう。
接木はコツが必要なため、活着成功率は様々ですが成功すると3種間程度で穂木から芽が出てきます。

~接ぎ木のやり方~

●必要な物

・4~5年目の台木
・穂木
・接木ナイフ
・剪定ハサミ
接木ハサミ
接木テープ

●手順

・接木ハサミ(接木ナイフでも可)で穂木をカットし、形成層を出す。

・剪定ハサミで穂木の長さを3~5cmにカットする。

・接木ハサミ(接木ナイフでも可)で台木をカットし、形成層を出す。
・形成層同士が付くように、台木に穂木を挿し込む。
・接木テープを巻いて保護をする。

接木の方法は、動画でも詳しく説明しているので参考にしてください!

接ぎ木をする理由は、実生苗(種から育てた苗)では、小さい実や苦みのある実しかならず品種も不明になってしまうためです。

接ぎ木をするべき理由は、動画でも説明しているので参考にしてください。

●接ぎ木苗から芽が伸びてきたら

接木が成功すると、3週間程度で芽が伸びてきます。『ニューメデール』という接木テープを使用している場合は、接木テープの隙間から芽が伸びてきます。
そのほかのテープの場合は、芽が伸びてきたらテープに切り込みを入れましょう。

ポポーの育て方【苗から育てる】

苗から育てると、実がなるまでに4~5年です。

接木苗の場合

ポポーは、品種ごとに果実の特徴があります。お好みの品種のポポーの穂木が接ぎ木されている苗を選びましょう。

既に接ぎ木されている苗を購入すると、自分で接ぎ木をする必要がありません。

ファーム池の沢でも、ポポーの苗を販売しております。

→ポポーの苗の販売ページはこちら

実生苗の場合

実生苗というのは、種から育てた苗のことです。ポポーなどの果実は、良い実の種を植えても、親と同じ良い実がなりません。

実生苗をお持ちの方は、4~5年目の苗木に良い品種の穂木を接ぎ木しましょう。
接木のやり方は、上記の『接ぎ木のやり方』や動画を参考にしてください。

ファーム池の沢でも、ポポーの穂木を販売しております。

→ポポーの穂木の販売ページはこちら

ポポーの育て方【植え付け】

地植えの場合

①深さ50㎝×直径50㎝の程度の植穴を掘ります。
②完熟堆肥や、完熟腐葉土、元肥を適量混和し植穴の中心に苗を植えます。
※深植えにならないように注意
③植え付け後にたっぷりの水をあげます。

日当たりが良い場所に植えましょう。水はけや風通しの良い場所が最適です。

鉢植えの場合

鉢の大きさは、大きめの100Lのものが良いです。→鉢植えの例
土の表面が乾いたら水を多めにあげましょう。

ポポーは、1品種だけでは実がつかないことがあるので、2品種を植えましょう。

ポポーは雄しべと雌しべの熟す時期が違うため、異なる品種を一緒に育てることで、互いに受粉をしあうことができます。

ファーム池の沢では、1つの苗に2品種を接ぎ木した苗を販売しております。1つの苗で2つの品種を育てることができたり、互いに受粉ができるために実をつけやすいというメリットがあります。
ポポーの苗木・ご注文はこちらから

ポポーの育て方【肥料について】

元肥として、有機質肥料または緩効性化成肥料を施しましょう。
追肥は、骨粉がオススメです。骨粉は、窒素成分が少なく、リン酸成分を多く含んでいます。窒素成分が多いと葉ばかりが多くなってしまい、花が咲かなくなることがあります。

ポポーの育て方【人工授粉について】

ポポーの開花時期は、3月下旬~5月上旬です。
ポポーは、開花して3~4日で雌しべが成熟し、その後雌しべの受精能力が無くなったころに雄しべが成熟して花粉を出します。
このように雌ずい先熟の性質をもつため、一つの花で受粉が成立することが難しい植物です。

人工授粉が必要ない場合

・複数の品種を栽培している
・花の数が200以上ある
・ハエなどの虫がいる

ポポーは、ハエなどの虫が花粉を媒介してくれるため、人工授粉をしなくても実がなります。
花の数が200以上あり、ハエなどの虫が飛んでいるようであれば人工授粉の必要はありません。
また、雄しべと雌しべの成熟時期が違うため、木が複数あると受粉しやすくなります。

人工授粉が必要な場合

・木の本数が少ない
・花の数が200以下
・虫があまり飛んでいない

人工授粉は、花粉が出始めた雄しべの群れを棒でつつき、パラパラと剥がれ落ちたものを採取します。
採取した花粉を、成熟した雌しべに付着させます。雌しべは、開花から3~4日(花弁がチョコレート色に変化したころ)に成熟します。

複数の品種を栽培し、異なる品種の花粉で人工授粉をさせると結実がよくなります。

ポポーの育て方【剪定・摘果について】

ポポーは、果実が房状に結実する場合があります。結実数を2~3個になるように摘果すると、形が良く、大きな甘い実がなります。

摘果の時期は、5月中旬~6月中旬の、実の大きさが小指程度まで肥大したころに行います。

夏になるとポポーの葉が硬くなり、こすれて実を傷つけてしまうため、6月頃に剪定をします。

ポポーの剪定・摘果については、以下の記事で詳しくまとめているので参考にしてください。
⇒ポポーの剪定・摘果の方法は?ポイントを紹介

 

ポポーの育て方【収穫について】

ポポーの収穫時期は、9~10月です。

ポポーは、実が固いまま収穫してしまうと、追熟しないため甘くなりません。熟して自然に落下するころに収穫し、常温で2~3日すると食べ頃になります。

収穫のサイン

・実の付け根に亀裂がある
・良い香りがする

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