アーモンドは大きく分けると、「スウィートアーモンド」と「ビターアーモンド」の2つに分類されます。
私たちがよく食用として口にしているのは、どの種類なんだろう?
育てるなら、どのアーモンドの種類がいいのだろう?
それぞれの特徴をご紹介します。
スウィートアーモンド/甘扁桃仁/sweet almond
食用や化粧品に使われるのは主にスウィートアーモンド、カリフォルニア産はほとんどこれにあたります。
旨みと香りが良く栄養価が高く、またエッセンシャルオイルを採ることができるのがスウィートアーモンドです。
多くの場合、同一品種間では実がならず、二種以上のアーモンドまたは桃を隣同士に植えて受粉、結実することができます。 (まれに、単独で結実するものもあります。)
ビターアーモンド/苦扁桃仁/bitter almond
ビターアーモンドは野生種或いはそれに近いアーモンドの樹から穫れるもの。ヨーロッパ、中近東などで生産されています。
主にエッセンスオイルの原料として用いられています。
ビターアーモンドは匂いが強く杏仁(アンズの実)と類似した香りのため、中国のデザート杏仁豆腐の香りはこのビターアーモンドでよく付けられています。
ビターアーモンドに含まれる「アミグダリン」という青酸化合物によって苦い味がして一定量以上摂取すると有毒です。
この種は、日本へ食品として輸入することはできません。(エッセンスは青酸を除去してから作られます。)
香りの成分は、アミグダリンから分解されるベンズアルデヒドで市販香料の主成分はこれです。
芳香成分はスイートアーモンドよりも多く含まれます。
【おまけ・ニセアーモンド?!】杏仁/apricot kermel
杏(あんず)の仁の部分。アーモンドより小さく、中国ではアーモンドと混同されています。
ビターアーモンドと同様の香りを持つことから代用としても使用出来ます。
古くから咳止等の漢方薬として、杏仁豆腐の材料としても用いられています。
ファーム池の沢で育てているアーモンドの種類は?
私たちの農場で育てているのは、スウィートアーモンドの中のダベイという品種です!
食用にもなりますが、春になると桜のような美しいピンクの花を咲かせるので、お花見も楽しむことができます。